先般2月13日から14日まで、アディスアベバで開催されたアフリカ連合(AU)総会でアフリカ各国の閣僚が一堂に会する機会を捉え、各国閣僚との二国間会談や国際機関との意見交換等を実施するため、エチオピア連邦民主共和国を訪問しました。
以下、訪問の結果・詳細です👇

13日から14日にかけて以下のアフリカ諸国の外相等との二国間会談において、それぞれの閣僚等との間で、
①本年8月に横浜で開催するTICAD 9への各国首脳の参加要請、②TICAD 9に向けた継続的な二国間・多国間協力の重要性、③各国との二国間関係の更なる強化、特に国際秩序が乱れる中自由・民主主義、法の支配を価値観を共有するパートナー国と共に国際社会で共に守っていくことの必要性を確認すると同時に、
④コンゴ民主共和国東部の和平に向けたアフリカ主導の取組、⑤アフリカの角情勢を含む地域情勢、⑥国連安保理改革等の国際場裡での協力等について意見交換を行いました。
各国との会談の模様は以下のとおりです↓

メスガヌ・エチオピア外務副大臣

ラデゴン・セーシェル外務・観光大臣

ルーカス・モザンビーク外務協力大臣

ブタレ・ボツワナ国際関係大臣

セナ・ヴィエイラ・カーボベルデ外務・協力閣外大臣

フィキ・ソマリア外務国際協力大臣

アブラクワ・ガーナ外務大臣

また、ベケレ=トーマスAUDA-NEPAD長官、ガテテUNECA(国連アフリカ経済委員会)事務局長といったアフリカに拠点を置く国際機関・地域機関の代表とも意見交換を行い、TICAD 9に向けアフリカ連合が定めた長期開発ビジョンであるアジェンダ2063を実現するための取組や各機関の日本とのパートナーシップ等につき意見交換を行いました。
その他に、マレエ・ソマリア農業大臣、サコ・アフリカ連合委員会委員、ウォドンUNESCO-IICBA(アフリカ地域能力開発国際研究所)所長とも懇談・意見交換を行いました。

また、13日、日本企業も出資をしているサファリコム・エチオピア社(Safaricom Telecommunications Ethiopia Plc)を訪問。
日本人の社員の方々より、開発に重要な通信事業を通じたこれまでの成果や課題を共有頂き、我が国の主張にも組み込ませて頂きました。

同じく13日、日本の「カイゼン」の考え方を実践するTICAD産業人材育成センターを訪問しました。多くのエチオピアの企業や公共機関からトレーニングに参加されている方々と意見交換し、日本の考え方が国境を超えて各国の民間事業に大きな影響を与えていることを誇らしく思いました。
アフリカの産業人材育成と、日本とアフリカのビジネスを繋ぐ架け橋となる人材の育成を目的とするプログラムであるABEイニシアティブ修了生との意見交換を行い、修了生からエチオピアへの帰国後の活動について説明を受けました。修了生に対し、日本とアフリカのビジネスをつなぐ架け橋となり、引き続き日・アフリカ関係の強化に貢献してほしいとの期待をお伝えしました。

国際秩序が乱れる中、自由・民主主義・法の支配といった我が国の普遍的価値観が守られるスペースや、多国間主義・協議のスペースが縮小している中、アフリカ各国との連携の重要性を大きく感じた出張でした。8月に我が国で開催されるTICAD9や南アフリカが本年の議長国であるG20等、あらゆる機会を捉え、アフリカ各国との連携を更に強化することに努めてまいります。そのスタートポイントともなった今回の出張を支えてくださった全ての方々に心から感謝申し上げます。