2025.03.28 国のこと

公務出張でペルー共和国を訪問

活動の一部SNS で発信していましたが、2月6日から8日にかけて、外務大臣政務官としての公務出張でペルー共和国を訪問しました。
以下詳細・結果のご報告です↓

昨年11月の石破総理の訪問のフォローアップを図り、カミノ外務副大臣と今後の連携の詳細や地域・国際情勢につき方向性の一致を確認したほか、アレグリア・ペルー・日本友好議員連盟会長他や現地の日系社会との深い意見交換を通じて戦略的パートナーであるペルーとの二国間関係の更なる強化を図りました。
また、初めてのスペイン語でのスピーチにもチャレンジしました!
大変実り大きい24時間滞在でした↓

カミノ外務副大臣と会談し、2024年11月に両国首脳間で共同声明及びロードマップを採択したことを歓迎し、着実な実行に向けて緊密に連携することで一致したほか、地域・国際情勢につき1時間以上に渡り意見交換。
通訳無しとなったため、通常の1時間会合の倍の密度で安全保障、経済・投資、国際情勢、拉致問題から国際機関内での更なる連携まで、大変深く有意義な意見交換を図ることができました。
カミノ副大臣は会談前後もペルー外務省内や直近の文化遺産保護に向けた取り組みを紹介・案内してくださるなど、今回の訪問とフォローアップをとても温かく迎えてくださいました。

※出典Cancillería Perú

国会にてアレグリア・ペルー・日本友好議員連盟会長他と懇談し、二国間関係の更なる強化に向けた連携、及び議員交流の活性化を促進するための協力を確認しました。
同い年のアレグリア会長とは、若者・女性の政治参加やペルー社会における日系文化の影響や重要性、多様性についても意見交換することができ、今後も両国間での連携や意見交換を続けることで一致しました。

ペルー日系人協会を訪問し、日系社会の代表者と意見交換した他、ペルーの日系人の歴史を協会資料館にて改めてご紹介いただきました。
子どもたちからご高齢の先輩方まで、多くの日系人の方々が今回の訪問を温かく迎えてくださり、ペルーの日系人のみなさまが遠い南米の地への移住やその後の戦争に伴う多くの困難を乗り越え、今もなお日本のルーツ、心、伝統文化を大切にしていらっしゃること、また、その上でペルー社会の重要な一員として根付いていることに深い感銘と、同じくダブルのアイデンティティを持つ日本人として、強い誇りと繋がりを感じました。
また、日系人協会が設立した病院が現地の各種コミュニティを支えていることや、今回の宿泊先を含め多くの現地メニューに和食、日系ペルー料理があることなど、ペルーにおける日系社会・文化の影響の大きさも肌で感じました。
わが国にとっても日系社会の貢献は誇るべき功績であり、わが国と南米諸国を繋ぐ大切な絆であると確信しました。

また、先日「令和6年度 Juntos!! 中南米対日理解促進交流プログラム」を通じて訪日されていたペルーの若手日系人、ヒラオカさんとも現地で再会し、ヒラオカさんが経営するレストランに伺うことができました。
日系人協会では、お母様ともお会いできました。
訪問1週間前の日本での対談がここまで早く現地での更なる交流に繋がったことは驚きでしたが、閣僚間の対談だけではなく、人と人との交流の積み重ねにより海外の方々に日本をより身近に感じていただくことも、わが国外交の大きな力となります。
今後もより多くの若手日系人に日本を身近に感じていただけるよう、国内での対応にも努めてまいります。
ヒラオカさん、ありがとうございました!

夜には、米州各国から約1,500名の日系人が参加する「第26回日系国際スポーツ親善大会(コンフラ)」の開会式でスペイン語で挨拶させていただきました。
アルゼンチン、ブラジル、アメリカ、ホスト国のペルーなどの日本にルーツを持つ多くの若者がスポーツを通じて交流する姿に深く感銘を受けた旨お伝えしました。
スペイン語は初めてのチャレンジでしたが、ペルーまでの合計20時間の飛行中に練習し、なんとか乗り越えました。

リマでの24時間強の滞在を経て、帰国途中の経由地ロサンゼルスにおいて、乗り継ぎ時間中市内に入り、日本総領事からロサンゼルスでの山火事の状況や領事館の対応状況についてブリーフィングを受けました。日本で災害が起こると常に迅速に寄り添い、対応してきた米国に対して、わが国からも、引き続き現地での邦人保護や邦人向けの対応と共に、現地の方々に寄り添い、できる事をしていっていただきたいとお願いしました。

今回のペルー訪問は、多くの方々のご尽力により実現しました。支えてくださった外務省職員各位や、この間地元と永田町で政務の対応が途切れる事のないよう対応してくれた事務所スタッフ各位に心から感謝申し上げます。